元祖継承
いきなり団子

「いきなり団子」は、熊本県北で江戸の時代の頃からサツマイモの 収穫時期のおやつとして食べられてきた郷土菓子です。 「いきなり」とは熊本弁で「簡単・手早く・すぐに」という意味で、 簡単で手早く作れることが名前の由来となっています。 当初はサツマイモを生地で包んだ素朴な味わいの饅頭でしたが、 戦後に熊本市「上通りまんじゅう」(※現在の五和饅頭 )などにより あんこが入れられるようになり、味も進化 県内で広く知られるようになりました。 材料は主に、小麦粉とサツマイモ、小豆の餡だけで、 シンプルで食べやすく、お土産に最適な郷土菓子です。 熊本で愛され続ける「いきなり団子」是非ご賞味下さい。
開発秘話
「にのや」の浦上は、「いきなり団子」の生みの親の一人、 「上通り饅頭」の牛嶋さんが天草で五和饅頭を営んでいることを耳にし さっそく牛島さんの元へ訪れました。 牛嶋さんの作る「いきなり団子」は、ただの団子ではありませんでした。 一口食べただけで口の中に広がる元祖の味、それはまさに芸術品でした。 その味に衝撃を受た浦上は、元祖の味の継承を決意し何度も足を運びました。 彼の情熱と研究への真摯な姿勢に心打たれた牛嶋さんは、ついに承諾。 そして伝統の味を再現するため、生地の配合から餡のデータ化など にのやスタッフの総力をあげた徹底的な研究が開始されました。 長い試行錯誤の末、遂に「元祖継承 いきなり団子」は完成しました。 それは伝統の味を受け継ぎながらも現代風にアレンジされた まったく新しい味わいの「いきなり団子」でした。